出生前診断を受けてみる①
※ここのブログでは前回のチャート(下図)で結局、絨毛、羊水検査は受けることなく進んでいくので確定検査については触れる事はないです。
まずは、胎児ドックを受けてみよう
多くのまとめサイトを見てみると、東京都内で胎児ドックを受けようと思うと妊娠が発覚した時点から予約を入れないと、胎児ドックを受けられる期限以内に受診することが難しいと書かれていたが、
妊娠10週の頃とりあえず出生前診断を多くとり扱っているクリニックに電話をする。
今週中にでも遺伝子カウンセリングと検査の内容の説明の為に来院してほしいとのこと。
おいおい、カウンセリングにまで行ってドック受けられませんやったら困るでしかし。
カウンセリングには一人で向かった。院内はとてもきれいで、産婦人科の色々な事を取り扱っているからかプライバシー保護のため名前ではなく番号で呼ばれた。とても信頼できそうだ。
穏やかそうに見えて結構血の気の多そうなお医者さんであった。
あとどうやらここのクリニックでは確定検査などもすべてクリニック内でやっているようで。
「紹介状書いて、大学病院でやってもらうんじゃないんですね。」
「大学病院の不慣れな医者が上手い事検査できないからってウチにしょっちゅう助けを求めにくるぐらいだよ!?」
先生なかなか腕に自信があるようである。
胎児ドックとクアトロテストを合わせてするつもりだけれど、二つともする意味はあるのか聞いてみたところ、そもそもこの二つの検査は血液の中でも調べる部分が全く違うことと、週数が違うと結果も変わってくることがあるので二つ合わせた方が精度が高まる事を図を描いて丁寧に教えてくれた。
海外だと二つ合わせて非確定検査することは多いらしいけれど、日本ではどっちか一つの検査で判断する人が多いらしく。ここのクリニックでも半年に2人いるかいないかというところらしい(その1人!!)
この日は遺伝子カウンセリング(障害や病気を持っている親族はいるか等の質問)を して帰宅。
翌週
胎児ドックが受けられないかもしれないという不安をよそに普通に検査の予約が取れたので旦那もつれて行くことにする。
内容としては、腹部エコーで鼻骨形成、脊椎、心臓等の確認と遺伝子カウンセリングとオスカー検査という血清マーカーテストを総合的にみて判断するというもの。
エコー中
「どうです!?すごくちゃんと見てるでしょ!?他の病院でこんなに細かく見ることってなかなかないですよ」
「…凄くこまかいですね!」
「他の病院だと羊膜とNT間違えて計っちゃったりね。あるんだよ!!!」
そして、血液を抜いて診察終了~。検査の結果は一週間後と早い。
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旦那との帰り。
「正直いつも妊婦検診受けてる病院とエコーの質かわらなくねぇ?」
そうなのである。
普段世話になっている近所の医者は、早口でなに喋ってるかよくわからんかったり、自分の話したい事ばかり話したりする医者のくせに、レビューではそのエコーの丁寧さや技術をかわれて★を多くつけられているような医者なのだ(もちろんなに喋ってるかわからんし、自分勝手というレビューもある。)
今までの事があり、あまり信用ならないのでは?と思っていた近所の医者だが、確かにレビュー通りエコーは間違いなさそうだし、思った事すぐ言うのもある意味必要な事だったりするので、相変わらず信用はならないけれどそのまま通おうと思った。なにより近所だし…。
ドクターも人間、どの人間と付き合っていくか
病院にはそれぞれの信念と、プライドがある。
特に人気の医者はそれがめちゃめちゃ強く出ている。
何をもっていい医者かは私。まだよくわかんないけれど
その、理念や何にプライドを持っているかが、合う。合わないっていうのって病院選びに大切なんだと思った。
医者も私たちも人間である。
病院に通うということは一人の医者として技術を買って通うこともあれば、自分が付き合っていきやすいと思える人間として医師を選ぶこともある。
今回別の胎児ドックを行っているクリニックで受けたのはセカンドオピニオンという意味でも意味があったのではないかと思う。
NTの指摘③
出生前診断について
旦那は考えることに疲れたのか、
「俺が赤ちゃんじゃね?いいじゃん?俺が赤ちゃんだよ!おかぁさん!僕が孫だよ!」
と叫びだすようになった(似たもの夫婦である)
今これ以上考えさせてもしょうがなさそうなので
どうするかはさておき絶対に何かしらの出生前診断は受ける。このことは約束した。
出生前診断とは言っても色々ある。
私がパッと思いつく限り下に挙げてみる(国内でできるもの)
- クアトロテスト(血清、非確定)
- 胎児ドック、オスカー(エコー、血清、非確定)
- NIPT(血清?、非確定)
- 絨毛検査(ほぼ確定、リスクあり)
- 羊水検査(確定、リスクあり)
それぞれ、受けられる週数が違ったり的中率も違えば費用も違う。
あくまでも以下は私が、先生から聞いたりネットで調べたものでどこも情報にばらつきがあるので(先生によってもばらつきがあるので困りもんだ!)合っている保証はない。
クアトロ
血清マーカーとよく世間で言われているもの。
多くの産婦人科で受けることができ、費用も3万円ぐらいで他と比べ安め。
妊娠15週ごろから受けられる。
ただ、他のブログでもよく見かけるように、クアトロで陽性だったけれど何ともなかったと言う例や、クアトロで陰性だったけれど疾患のある子が生まれたという例があるように正直言って精度に関してはそんなに高くなさそうなイメージ。
(最もよく受けられている検査なので外れた時の情報も多いだけなのだと思うけれど)
疾患のある可能性の確率が出るからあくまでもその数値を見てどう判断するか。
というもの。
胎児ドック
初期胎児ドック、中期胎児ドック、後期胎児ドックと、あるけれどここでは初期について。
胎児ドックと言っても色々な病院でこの名称を使うようになったので内容は様々であるけれど、【遺伝子カウンセリング、エコー、クアトロとは別の種類の血清マーカー】これらを組み合わせて疾患のある確率をみる検査。
週数10週と早めに受けられるのと、精度はクアトロより高い。費用は6~8万
大阪の某クリニックが胎児ドックで有名なようで「そこに行くべきかな~」と悩むかもだけれど、どうやら私が受けたところは検査の内容をそこの大阪のクリニックに送って大阪のクリニックで出た結果のよう。
あとネットでは、都内で胎児ドックを受けようと思ったら妊娠がわかったのと同時に予約を入れなきゃダメと書いてあったりしてNTを指摘される頃には
「もうダメなんだ~」
と落ち込むかもだけれど、私は10週で予約して11週で検査が普通に受けられたので受ける気あるならとりあえず☎
NIPT
新型出生前診断とも言われている。
11週からうけられる、非確定検査の中でも精度がとても高い。
費用は18~20万ほど(高い!!)
血液検査らしいが血清と書かれているページが見当たらない…血清とは別なのだろうか…。
日本医学会認定の施設の場合35歳以上のおかぁさんしか受けられない(涙)
じゃぁ認定施設じゃないところは!?という話だけど
それなら何歳でも受けさせてくれるところがある。
認定施設じゃないところだとなんかブラックでジャックな医者が出てきそうなイメージがあるけれど、調べてみても非認定のほうが精度が低いという事が書いてあるところは見かけないし、
認定施設で「非認定のところは受けないようにしましょう」とネガキャンしているぐらい(医学会の闇は深そう…)
具体的にダメな理由がどこも書かれていない。ので正直倫理的問題だけで35歳以下の診断で普及していないのならどうにかしてほしい。
若者は若者で金がないので育てられるか不安なのだ。
絨毛検査
10週~、羊水ほどの確率ではないが、確定と言っていい精度。10~20万程
お腹の胎盤の一部から検査をする。
リスクに関しては羊水より絨毛の方が赤ちゃんがいるところにまで針を刺さないので安心、と言ったり技術的に絨毛のほうが難しいとか言われていてまちまちなので、
要するにどっちが医者が慣れてるかどうかの問題な気がする。
早い目にうけられるので胎児ドック、NITPからそのまま絨毛検査をする人が多いよう。
羊水検査
16週~、確定検査。10~20万程
リスクは300分の1が定説だけれど、羊水やっている医者に「リスクって300分の1なんですよね?」と聞いたら。
「そんなにうちはリスク高くない!!」プリッ!
とすねられます。
クアトロで結果が思わしくないばあいそのまま羊水受ける人おおいみたい。
羊水も絨毛も非確定検査受けてからじゃないとダメって言うところあるけれど、非確定検査からうけられるところもあるから探してみて。
我が家はどうしたのか
まず、チャートを作った。
旦那としては、非確定でもNIPTを受けて欲しそうだった。
35歳未満なので非認定の所を受けることになるのはまぁいいとして、非認定のNIPTをやっているところの広告が羊水検査の不安をあおるようなものが多く、
なんていうかそういうところが気に食わないというだけで私は却下した。
確定検査(絨毛、羊水)を受ける基準は、非確定検査(胎児ドック、クアトロ)の診断書に書かれた陰性陽性を元にすると言うより、先天性の異常がある確率が600分の1より高い場合確定検査に進むという事を話し合いで決めた。
旦那としては、1000分の1でも2000分の1の確率でも確定検査を受けてほしそうだったが、それぐらいの確率ならリスクをおかし子供が流れたら本末転倒だと思ったので、600でお願いした。
かくして私は出生前診断を受けることとなる。
NTの指摘②
いつも裏切るのは自身
前回、医師からNTの指摘を受け先天性の障害があることが0%ではないことを告げられた私。↓前回
旦那と話し合う事は一つである。
もし、お腹の中の子が何かしらの障害がある子であった場合。
妊娠を継続するか否かを。
旦那の意見は断固としてNOであった。
私は妊娠前から、そういう子を育てることは自身のキャパシティに見合っていないという考えだったので旦那とは意見が合っていた。
しかし、いざ自分が妊娠してみてどうするかを考えなければならないとなると妊娠の中断を考えることはできなくなっていた。
倫理的な考え云々ではなく、単純に考えがない。
つまるところ既に結ばれていた協定を覆そうとしていたのは私の方であった。
今までの自分を棚にあげ旦那を非情な人間だと心の中で責めたりするのと同時に
自分がそういう判断をするとは思っていなかったので自分に裏切られた気分だった。
思えば、今までの長いようで短い人生。自分に裏切られてばかりだった。
男なんていらね〜〜って言っておきながら、男に捨てられた時は男の家の前で一時間近くドアを叩き続け警察呼ばれかけるわ。
享楽的な人間かと思えば、めっちゃ節約好きだし。
大概、自分は人を見る目があるという確信とか、明日はこれを絶対やろうっていう自分との約束って破られるじゃん?
さておき、旦那とは顔を合わせれば長い議論をしたがどの言葉を使っても相手の言葉は刺さらないし自身の言葉が滑っている感じがする。
なぜなら、また出生前診断を受けたりして、診断の結果が陽性であった場合、お互いの気持ちが変わる可能性はある。
さらにそれから、私が自分を貫いて障害があることをわかっていながら産んで後悔する可能性もあれば、旦那がむしろそんな事は関係なさそうに子供と遊んでいる可能性だってある。
その時の気持ちは嘘ではないけれど、のちに嘘になったり変わったりする。
この世で一番信頼ならないのは自分なのだから今考えたってしょうがない。
とりあえず、次の週に旦那は先生の話が聞きたいと産婦人科に初めてついてくることになった。
医者だって対応変えるんだし…
医者よ…
NTの指摘①
妊娠9週目1日、医師からNTの指摘を受けた。
NTとは胎児の首のむくみを指し、これがあるとダウン症や感染症の可能性があるといわれているよう。
私の場合 首の浮腫みというよりも、背中の浮腫みがそのまま首にも来ているという具合なので正確にはNTというわけではない(首もむくんでいるんだけれどさ)
でも浮腫みって言うとイマイチ誰の浮腫みの事なのか、どういう危険性のある浮腫みを指しているのかよくわからなかったり、回りくどい表現になるのでここではとりあえずNTという言い方をさせてもらう。先生の言った意味合いも変わらなかったので。
やや、ショックをうけるものの。
NTが無かったとしてもダウン症の可能性があるのは同じじゃん!
ジャガイモに味噌つけて食ったら死ぬ!って言ってるのと同じようなもんじゃね!?(違う)
と思い、そこそこに過ごしていたが検診に行ったら結果をすぐにラインで教えろと言う旦那になんていおうかとても悩んでいた。
丁度その時に仕事中の旦那からラインがきた。
嘘はついていない。
先生も元気に育ってるとは言ってたし。
仕事から帰ってきた旦那。
「障害の可能性があるとか言われてない??」
もの凄くピンポイントで聞いてきた。
かくいう私、適当にごまかしたり勘違いするような言い方をすることはままあるが、嘘をつくのができないのである。
先生に言われたことを洗いざらい話した。
先天性障害や感染症の可能性があること、でもそれはあくまでも可能性であって、NTがなかったからと言ってその可能性が無いわけではないということ。
旦那は私が思った以上に落ち込み、目の前の蕎麦が喉を通らずにいた。
旦那は、次の日も事あるごとにため息をつき、また私がつわりの中作ったうどんを口にすることもなく過ごし
その次の日はどういうわけか会社の人に相談したらしく、社内で子供がいる人でそんなことを医師から言われた人はいなかった事もあり会社中で話題になったらしい。
旦那これを機にさりげなくクビにされかけてない???色んな意味で大丈夫??
そんなことを身内でもない人に相談されたことも腹が立ったが私以上に落ち込んでいるアピールしてくる旦那にイライライライライライラする。
あと、飯食わねぇなら最初に言え。いちいち作りたくねぇ…。
こんな事になってあるかもないかも微妙なことを何故先生が言ったのか凄く疑問に思い始めた。
なぜなら、他の先生曰くそもそも9週目でNTを診たり指摘するものではどうやらないらしい。
つまるところ、いらんことを言っている!!というわけだけれど。
・わかりうる知識と可能性が少しでもあるならドクターとしてちゃんと伝える義務と責務がある。
・出生前診断を受けるか否か決める時間、そして検査の結果が出るのにかかる時間、もし結果が思わしくなく妊娠を継続するかそこでやめるかを決断するのにかかる時間を考えると早めに伝えておいた方がいい
など色々あることと思う。
でも、私がここの医師の立場であったなら
見当違いな質問ばかりしまくり、そこのエコーの質の良さをあまり理解していないような頭の悪そうな妊婦が来たら
なんか言ってやれ
と間違いなく思うことだろう。
とにかく旦那と私のこの空気の悪い関係はしばらく続くのでまた後述。
つまり、つわり③
人生は長い時間つぶし
何かしら事を起こそうと思えば短く、何もしなければ長い人生。
何かしらしようと思えば苦しく、何もしなければめっちゃ暇な私のつわり。
普段働いていないので、家事ができなくなるとますます時間を持て余し、天井のシミを見つめてロールシャッハテストをしだす…。
いかに時間をつぶすか、いかにやりすごすか。
以下、どのような時間のつぶし方をしたのかまとめ。
※このやり方は当時、
吐きづわり、匂いづわり、テレビ、携帯、文字のあるものは気分が悪くなり、上半身を起こしてしばらくすると貧血になるので、基本的に寝てばっかりの雑魚体調だけれど、点滴もしたことなければ入院もしていない程度の人の記録です。
0.食えるものを考える おすすめ度☆☆☆☆☆
つわり中ほとんど食べることができないのでつい考えてしまうが、あんまり考えない方がいい。
実際それで見つかることもあるけれど、店に売っていないようなものだったり、そもそも店に行くことすらままならなく手に入らなかった場合
頭に浮かんでしまったばかりに異様に食べたい欲が出てきて収集が付かなくなる。
1.何も考えない おすすめ度★☆☆☆☆
つわり中もっとも求められていることかもしれない。
なんだかんだで精神上非常によろしい。
でも、時間が全然つぶれないので★1つ
2.カーテンを開けておく おすすめ度★★☆☆☆
自然光なら割と平気だったので、レースの薄いカーテンも開けて布団から外を眺めていた。
やはり、わずかながらにも変化が起こるので天井のシミを眺めるより全然楽しい。風流でもある。
これと、「何も考えない」がコンボで効いてくる。
しかし惨めで、情けない姿が外から丸見えであることを覚悟する必要があるので★2つ。
3.イマジナリーのママにすがる おすすめ度★★★☆☆
実母に今更おぎゃおぎゃ言うつもりはないけれど、
崇拝する理想の母性に甘えるんだ。イメージしろ!
うるさい!!私が赤ちゃんだよ!!!ばぶー!!
4.ホッカイロを背中に貼る おすすめ度★★★★☆
やり過ごすという意味においては最も効果が高かった。
背中(首の付け根から肋骨裏までの間で一番こっていると思うところ)を温めるのだ。
確かこの辺りは、自律神経系のツボがあるとか、かんとか、いうらしいので冬とか、天気が悪くなった時とかに、体調が悪くなったり、謎の頭痛が多い人には効くんじゃない…?(根拠はない)
私の場合、この辺りがこればつわりは重くなるし、つわりが重くなればその辺が痛くなるという具合だった。
体感でいうとよくつわりに効くと言われているツボ、合谷(ごうこく)、内関(ないかん)、足の三里よりも効いた。
ツボとしての効果も高いけれど、このあたりを温めるとスッと寝れる。
どれだけそれまで寝ていても、つわりで苦しければこれで寝付くことができたので、ホッカイロはあっという間に消費された。
まぁ、つわりの時期が冬だったから効果的だったとも言えるのだけれど…(夏とかだとあつ苦しいよ)
あと、足つぼも結構効いたけれど基本足つぼは妊婦は避けるべきと言われている。
3.ひたすら太ももをもむ おすすめ度★★★★★
マジでおススメ。二の腕とかでもいいよ。
もともと、下半身が豚だったこともあり、何も食えないことをいいことにダイエットをしようと、太ももをマッサージしまくったのだ。
都合のいいことに、わざわざ体を曲げなくても太ももぐらいなら手も届くし寝ながらでもできる。
結果他の部位も落ちたが、いつもなら体重が落ちても変化のない太ももが痩せたのだ!
やったー!!!
どれぐらい細くなったのかと言うと、今までしゃがむのが辛かったジーパンが、余裕をもって穿け、しゃがんでも普通に過ごせる程度になった!
何も食ってないぶん長年の太もものストックをとうとう燃焼してくれたみたいで私は嬉しいぞ
やった―やったー!!
どうせ、妊娠の週数重ねればもとに戻るんだろうけど
●とにかく老人になり、寝たきりになったときのトレーニングが少しできた気がするのでいい予行訓練になったと思う。
つまりつわり②
つわり真っただ中、
自分の症状が何なのか検索をかけまくり、他に似たような症状の人がいないか探しまくる時期があると思う。
吐きづわり、匂いづわり、食べづわり、眠りづわり…。
名前がついているだけでも4つもあるけれど、同じ名前のものでも出方も程度も人それぞれ。
つわりの時に、私もいろいろな症状が出たけれど中でも検索してもあんまりなかったものから全然ひっかからなかったもの、なんか変な症状を記録。
1.虚無な顔の招き猫で吐き気
吐きづわりの延長。
お肉が焼ける映像や、なんだか汚らしいものを見て吐き気はわかるのだけれど不衛生でも、情報量がそんなに多いわけでもない招き猫で吐き気。
招き猫って何考えているかよくわかんない。でも、同じく何考えてるのかわからないし、何の菌を持っているかわからないようなカエルの写真ではなんにもおきない不思議。
2.ひらがなのわ行は赤く、さ行は緑色に浮き出て見える
たぶんつわりって脳の回路が普段と変わるのだと思う。
共感覚の人ってこんな感じで世界が見えているのだろうなぁと思うのだけれど、普段共感覚なんて一切持たずにすごしてきたのにWhy?
共感覚もちの人は文章読むの大変だろうなぁとか、誤字見つけるの得意かもなぁとかいろいろ考えてた。
3.めっちゃ喉から泡が出る
油断するとめっちゃ出る。
口から泡が出る人は結構いるみたいで、それはよだれづわりか、胃に何も入っていない時の胃液の最終形態らしい?
けれどよだれ?にしては口ではなく喉から噴き出してくる感じだし、
確かに胃は弱っていたけれど、水分なり何かしら口に入れた時でも噴き出してきたので多分私はカニになったんだと思う。
4.朝目覚める瞬間甲高いおっさんの歌声が聞こえる
プレグナンシードリームの一つなのかもしれない。
割と妊娠してから変な夢や怖い夢を多く見るようになって、寝ながら叫んだり泣いている事が多かったので度々隣の旦那はおびえていた。
しかし夢というにしてはあまりにもリアルに…旦那の目覚ましが鳴ってしばらく布団の中でまどろんでいる間、私と旦那の間に三輪さんがいるような…手を伸ばせば触れられるような距離に…なんというのか…ひりだすようなおじさんのカウンターテナーで…
「それが~あなたの~いき~る道~♪」
という歌詞が聞こえる。何回かあったので、旦那に言ってみたところ
「それは、江原さんだよ!ウチに江原さんが来たんだ!江原さんは歌うんだよ!?知らないの??」
となぜか喜んでいたが。
後にYOUTUBEで確認したところ江原さんはもう少し低い声で歌っていたのでおそらく江原さんはウチにはきてないよ。
つわりはたのしい。
つわりは常識を破ってくる。
というより、脳が普段と違う動きをする。はたまた、自分が持つ野性的で原始的な脳の動きになるのかもしれない。
だとしたら、私たちは普段常識という中で潜在的な脳の動きさえテンプレート化されているのかも?とかとか色々考えると楽しいよね。
いや、つわりないならない方が絶対いいんだけれどさ。
つまり、つわり①
旦那に買い物を頼むときどうすれば
楽しいマタニティ生活。つらいつわりプライスレス。
そんな楽しいなんて言ってられるのも、旦那さんのささえあってこそ。
正直台所に立つことすら苦行の時期は旦那さんに買い物を頼むこともしばしば。
私もわりと亭主関白気味な旦那に諭吉を渡し買い物を頼んでみた。
【お使い。第一回】
それとなくどういうものが食べられるか伝えたうえで以下旦那が買ってきたもの。
●春雨サラダ、豚汁、恵方巻(この日は節分)、バナナ、出汁巻き卵
存外に悪くないチョイスだった。
とっぴおしも無いものが出てくるかと思いきや、春雨サラダはのど越しがいいし、恵方巻も酢飯だし、バナナはつわりに効果的なビタミンB6が豊富で、出汁巻き卵は可もなく不可もなく、
全体的ににおいがきつくないチョイスなのが好印象である。
なにより意外だったのが、肉がダメなのに豚汁が意外と飲めた!むしろ普段の1,5倍増しで旨く感じた。
中の具材は食べられなかったが、さすが夏バテに効く食材の汁と言ったところか…。
ほとんど食べられなかったが、旦那の気遣いありがたく、その日はよく眠れたのを覚えている。
【お使い。第2回】
前回好成績だったので信頼し、二回目のお使い。
●からあげ、餃子、炒め物
おいおい私を殺す気かよwww
旦那には悪いが、そっと食卓を去った。
匂いづわりなるものがどれほど生理的に耐えがたいアトモスフィアを作るかご存知であろうか。
寝室の閉めたふすまの隙間から餃子のにおいがこぼれ、軽くえづくがそれはまだ地獄の序章である。
悪魔は寝静まったころにやってくる。
早めに就寝した旦那の口からはニンニクのにおいがあふれ。餃子君が顔を出す。
あの~僕たちここに住んでいいですか!?
え。だめです
わぁいやったー!!
静かな夜に煮詰められた瘴気。
旦那が口を開けるたびに毛布を口にかけ、自分も布団に顔をうずめるが、それでも匂う。
餃子の王国はすでに建国されつつある。
換気をしても匂う上にめっちゃ寒い。当時エアコンも気分が悪くなる原因だったので消していた。
しかし換気をやめれば餃子濃度は上がる。
午前4時。逃げ場のない匂いに私は子供のようにわんわん泣いた。
こんなことになって誰が悪いのか。誰も悪くない。餃子ですら悪くない。
むしろもともと餃子は大好き。
だからとても悲しかった。
旦那をたたき起こして、頼むから歯磨きと何かしらの対策を打ってほしいと懇願し、歯を磨いている間に部屋中にファブリーズをまいた。
ファブリーズもだいぶん匂いがきつく感じるがまだましだった。
旦那にはブレスケアもしてもらったおかげで、餃子ランドは没落してゆき、市民権を失った餃子たちがたまに顔を出すぐらいになったのでその日はとりあえず眠ることができたのである。
・思った以上に伝わらないし、忘れてる
何故このようなことが起こったか、答えは簡単。
事前にそれとなく伝えたか否か。
一回目うまくできたから次もできて当然だと思い込んだ報いである。
3回目からはやたら多く買ってくる以外はお買い物も上手になったので里帰りまでに何とかできるようにしたい。
なお現在、妊娠18週。この時のトラウマで餃子が食えずにいる。